Ruby向けテキストエディターの選択

2015/07/11

3年間ほどお休みしていた一般向けのRailsセミナーを今日(2015/7/11)から再開しました。久しぶりで少し緊張していたのですが、大きなハプニングもなくスムーズに進んで良かったです。

入門コースの第1回目では、RubyやRuby on Railsについての話を始める前にやることがあります。

テキストエディタの使い方を説明することです。

私のセミナーは基本的にハンズオン形式、つまり体験学習型です。参加者自身がプログラムを作って実行して、エラーが出たら直す、という作業をたくさんやってもらうのが主眼です。

プログラミングの初心者はテキストエディタの操作に慣れていないので、セミナーの冒頭でテキストエディタを指定して、私が基本的な操作法を説明するのを聞きながら練習してもらうことにしています。

さて、テキストエディタとして何を選択するか、です。

WindowsでもMacでもLinuxでも使える、というのが条件です。そしてできれば、無料で導入が簡単だといいですね。

以前は、NetBeansというIDEを採用していましたが、NetBeansのRubyプラグインの開発は事実上停まっており、お勧めできません。また、JDKのインストールが必要ということで、導入もちょっと面倒です。

Vimは上記の条件を満たしていますが、私は採用しません。Microsoft Word類似の操作体系になっていないので、セミナー冒頭の10分間程度では操作法を覚えられません。

2015年の今、私が選ぶのはAtomです。順当な選択です。初心者から上級者まで、誰にでもお勧めできます。3分もあればインストールできるので、事前に準備してきてもらわなくても大丈夫です。

さて、今日セミナーの冒頭で私はどんな説明をしたでしょうか。

ポイントは7つだけです(MacではCtrl+の代わりにCommand+)。

  1. Ctrl+Shift+Oでフォルダを開く。ファイル単位でも開けるけど、この方がいい。
  2. ツリービュー内で右クリックして「Add Project Folder」を選べば、フォルダを追加できる。
  3. Ctrl+¥でツリービューを表示したり、消したりできる。
  4. Ctrl+ZでUndo、Ctrl+YでRedo。Microsoft Wordと同じ。
  5. Ctrl+Shift+=でフォントサイズ拡大、Ctrl+Shift+-でフォントサイズ縮小。
  6. 行単位で範囲選択してTabを押せば字下げ幅が増え、Shift+Tabで字下げ幅が減る。
  7. Ctrl+,で設定画面が開く。

便利なコマンドはたくさんあって、いろいろとしゃべりたくなりますが、初日はこれで十分。

Macユーザーが参加している場合は、バックスラッシュの入力方法(Option+¥)も説明しておきます。

最後に日本語が文字化けしないように設定を2点だけ確認します。

  1. 「File Encoding」が「utf8」になっていること。これがデフォルト値ですが、変更している人がいるかもしれません。
  2. 「Font Family」に日本語フォントを指定。Windowsなら「メイリオ」、Ubuntuなら「TakaoGothic」。Macはデフォルトでいいでしょう。

これで準備完了。